アールヌーヴォー ステンドグラスドア キャビネット/8121-095/幅135/奥行48/高さ192cm

8121-095

アンティークステンドグラスの繊細な煌めきと英国アールヌーヴォーの端麗な気品に満ちた美しさを湛えるアールヌーヴォーステンドグラスドアキャビネット。


こちらはボードマンス社のラベルがついた確かなお品。

ボードマンス社は、詳細は分かっておりませんが、ロンドンスタートフォードのブロードウェイに拠点を置いていたキャビネットメーカーで、高品質な家具を製作していた会社だったようです。銘のついた家具は、造りのしっかりした確かなクオリティーのものがほとんどで、こちらのキャビネットも高級材、デザイン、製作技術どれも素晴らしい水準の逸品となっております。

最高級マホガニー材のしっとりとした木肌と詰んだ木目は、木材とは思えない艶やかな風合いです。赤褐色の色味は、経年によってしか纏うことのできない古艶に彩られ、優雅な輝きを添えています。現代の高級木材とされているホンジュラスマホガニーを超える素晴らしい木質感で、これだけのマホガニー材は現在では入手できないでしょう。

クレスティング(頭頂飾り)はアールヌーヴォーの優美な曲線を描きつつ、英国の伝統を感じさせるモールディングで縁どられ、中央には独自の美を確立した英国アールヌーヴォーの芸術的マーケットリー(絵画的意匠の象嵌)が施されています。両サイドのドロワー(引出し)のマーケットリーも、インレイに使うのは珍しい真鍮や様々な色味の木材が使われ、熟練した匠による秀逸な仕上がりです。ピアズドカーヴィング(透かし彫り)されたピラー(飾り柱)の向こうはきちんと面取りされたドーム型ミラーとなっており、空間を広げてくれる効果がありそう。要所要所に施された流麗なラインのピアズドカーヴィングは、英国家具ならではの「抜け感」の美しさを余すところなく伝えてくれます。

そして、こちらのキャビネットを唯一無二の芸術品にしている中央のステンドグラスは、アンティークガラス特有の優しい質感と細やかな感性による華やかな存在感を放っています。

花弁が滴り落ちそうな妖艶さと気高くも可憐な気品を感じる花のモチーフは、オパールセントグラスによる幻想的な色味に彩られ、見る者の心をつかんで離しません。この永遠の気品が凝縮された蠱惑的なオパールセントフラワーは、ガレやラリックと共に当時のガラス美術界をけん引した芸術家に特注したものなのではないでしょうか。

至高の美を知る当時の上流階級をも魅了した美術調度品は、これからも薫り高い英国アールヌーヴォーの融合美を時代を超え、誇示し続けてくれることでしょう。



■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1900年代
■サイズ:幅135/奥行48/高さ192cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。
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■こちらは価格を公開していない特別なお品物です。販売価格その他につきましては、ページ上部「<この商品について問い合わせる」からお問い合わせください。


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