ダンヒル社 ヒュミドール/9165-004/幅36.3/奥行22.8/高さ15.5cm

9165-004

428,000円(税込470,800円)

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金色に輝くバーウォールナットが品格と尊厳を約束してくれる、ダンヒル社のヒュミドール。

ヒュミドールとは葉巻を保管するための箱のこと。葉巻は湿度や温度の変化に弱く、気密性の高い箱に加湿器と加湿計を一緒に入れ、最適の環境を保つようにします。木製の箱が好まれ、内部はスペイン杉が使われることが多く、外部はマホガニーやウォールナットなど杢目の美しい化粧張りや、マーケットリーで彩られました。

葉巻の歴史は古く、古代中米から行われていた喫煙方法のひとつとされています。当時は嗜好品としてではなく、儀式で使うなど宗教的な意味合いが強いものでした。15世紀にコロンブスによるアメリカ大陸の発見で葉巻がヨーロッパに持ち込まれると、貴族や商人たちが嗜むようになりました。次第に味や香りの違いを競うようになり、タバコ葉の生産が始まりました。

19世紀の英国では紳士たちはディナーが終わるとスモーキングルームで親しい友人とお酒やビリヤードなどを楽しみながら葉巻をくゆらせました。また、葉巻はウィスキーやコーヒーに合うとされ、バーやコーヒーハウスでも葉巻を嗜むようになりました。

Victorian Smoking GentlemanVictorian Smoking Gentleman



アルフレッド・ダンヒルは1872年、英国のロンドン北のホーンジー(Hornsey)に生まれました。彼の父ヘンリー・ダンヒルは馬具の製造卸売業として1880年にロンドンで創業し、1893年にはアルフレッドが受け継ぎました。自動車が普及すると、自動車アクセサリーという新たな分野で成功を収めます。「エンジン以外なら何でも揃えている」と言うほど商品は多岐に渡り、「モートリティーズ」自動車(Motoring)と権威(Authorities)を合わせた造語ができるほどアルフレッドは革新的で創造性に溢れ、ダンヒル社は世界の一流ブランドへと変革していきました。

1907年にはセントジェームズに個人に合わせてタバコを提供するスタイルで店舗をオープンさせると、英国紳士の間で大流行しました。英国の政治家ウィンストン・チャーチルは葉巻の愛好家として有名ですが、彼もダンヒルの葉巻を愛用していたと言います。第二次世界大戦中にダンヒルの店が爆撃の被害にあったとき、マネージャーから首相官邸へ「あなたの葉巻は大丈夫です」と電話があったという有名なエピソードもあります。


ヒュミドールは「男の宝石箱」とも呼ばれ、葉巻の愛好家には欠かせないものです。それは単なる保管箱ではなく、一流の美術品とも言える風格漂う姿。このヒュミドールは芸術的な杢目で詰まったバーウォールナットを贅沢に使い、その毅然とした品のある佇まいは、ダンヒルを象徴しているかのようです。輝く飴色の艶からは高級感が溢れ、堂々たる姿にそれが小さな箱であることを一時忘れてしまうほど。その手に残るしっかりとした重みは本物の証として確かな存在感と重厚感を示しつつ、どこか長年の友のような暖かさも感じます。

誰にでも大切にしまっておきたい宝物があります。

このヒュミドールの内部には仕切りもあり、小物などを収納するときにも便利にご使用いただけます。愛好家たちの忠実な友人とも言えるダンヒル社のヒュミドールがあなたの宝物をお守りします。



■英国
■主素材:ウォールナット
■推定製造年代:1930年代
■サイズ:幅36.3/奥行22.8/高さ15.5cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品にはない小傷や歪み等がございます。

*喫煙の歴史とダンヒル社について、スタッフブログにて考察しております。こちらからご覧ください。
https://ameblo.jp/pancada/entry-12263103740.html