ヴィクトリアン セントジョージスタイルチェスメン&ブック型ボード/9165-122

9165-122

80,000円(税込88,000円)

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盤上の戦争、頭脳のスポーツ、チェス。ヨーロッパにおいては1000年頃から南ヨーロッパに現れたチェスは、12-15世紀頃には貴族社会でかなり人気が出始め、凝った駒やボードが作られ始めました。

イングランドのマーガレット女王(在位1445-1461)は翡翠と水晶のチェスセットを持っていたといわれていますし、ヘンリー1世(在位1068-1135年)、ヘンリー2世(在位1154-1189年)リチャード1世(在位1189-1199年)はチェスを大層好んだと言われています。19世紀には英国で多くのチェスクラブが作られ、それぞれが対戦するなどその後の世界トーナメントへと繋がっていきます。

そんな歴史あるチェス。今回ご紹介するのは、セントジョージスタイルのチェスメン、そしてセットになったブック型ボードです。

ロンドンのセントジョージ・チェスクラブで1840年頃から使われていた駒のデザインであったことから名づけられたとされるセントジョージスタイル。19世紀の英国では多くの英国のメーカーがこのスタイルを制作し、様々なバリエーションが生まれました。ドイツやフランスでも作られていたことがあるようです。ハワード・スタントンによって、スタントンスタイルの駒が代表的な公式デザインにはなりましたが、英国では現在でもセントジョージスタイルの駒が愛され続けています。

また、セットされたチェスボードもこだわりのお品物です。2つ折りとなった木製、革張りで、外面がチェス、内面はバックギャモンがプレイできるようになっています。このような折りたたみ式のものはチェスボードとしては定番の形ですが、面白いのはこれが本を模しているということ。背表紙に見立てた部分がわずかに丸みを帯びており、本棚に並べればそのまま周囲の本に溶け込みそうな雰囲気をもっています。

レザー部分に傷みがあり、タイトルは向かって右の「Vol.2」しか確認できませんが、おそらく左側は「Vol.1」だったと思われます。何かの本の1巻と2巻ということでしょう。小口や天、地の部分にはマーブル模様の紙が貼られており、当時の高級装丁を模したことを伺わせます。


ヴィクトリア時代、英国紳士の本棚に囲まれた書斎。ひと隅に本を模したチェスボードをさりげなく差し込んで。仲間がくれば、そこから引き出して勝負をはじめよう・・・。そんな風景を彷彿とさせる、英国アンティークのこだわりの逸品です。




■英国
■主素材:ボックスウッド、他
■推定製造年代:1870-1900年代
■ボードサイズ(開いた時):幅39.7/奥行35.9/高さ3.5cm
■たたんで本の状態として立てた時:背表紙幅約7cm 奥行約19.8cn 高さ約35.9cm
■キング:直径約2.8cm高さ約9.7cm
■ポーン:直径約1.8-1.9cm高さ約3.5-3.8cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品にはない小傷や歪み等がございます。
■ボードのレザーには傷みがみられますが、塗装で留めてありますので、これ以上の剥離は起こりづらくなっています。
■駒の中ではポーンがひとつ、わずかに他の物より小さくなっています。他に多少のキズや僅かな欠けなどがございます。
■バックギャモンの駒は付属しません。


*チェスメンについてスタッフブログで詳しくご紹介しております。こちらからご覧ください。
https://ameblo.jp/pancada/entry-12751367779.html