ホースメジャー付 クルークハンドル ウォーキングステッキ/1178-185/長さ約97cm

1178-185

55,000円(税込60,500円)

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英国人がことのほか愛する馬。その馬の身長を測るためのメジャーが仕込まれた、興味深い仕込みステッキをご紹介いたします。


Queen Victoria and Prince Albert 1902 from British Museum Queen Victoria and Prince Albert 1902 from British Museum


やや大きめのステッキは英語ではクルークハンドル、日本語では大曲(おおまがり)とよぶグリップ形状。そのカーブしたグリップの端部に楕円上のプレートがついており、中央部が引き出せるようになっています。引き出せばするすると伸び、上部にはさらに垂直に伸ばせるアームが仕込まれている、という仕掛け。


馬の身長のことを体高(たいこう)と呼びます。これは耳や頭ではなく、「き甲」と呼ばれる、首の付け根(項点)から地面までの高さで測ります。このステッキのメジャー部分を伸ばし、アームを引き出して馬の首の付け根にあて、メジャーの目盛り部分を読めば、体高を測れるようになっています。単位は片側がセンチ、片側がハンド。ハンドとは馬の体高を表す時によく用いられる単位です。手の幅の事で、親指を広げない状態での手の腹から親指の付け根までの長さをいいます。初めは本当に手の幅でしたが、後に1ハンドは4インチ(10.16cm)と定められました。


ステッキの材は木というよりは、なんらかの籐のような材と思われます。中空の材を整え、数か所を継ぐことにより、このような仕込み杖を作っています。もちろん馬の身長を測る専門の器具もあったでしょうが、手元ですっと測れるものが欲しいほど、馬との関係が深い人にはうってつけの仕掛けだったのではないでしょうか。


ステッキはヴィクトリアンの頃から、様々な仕掛けを施されたものが考案されており、今見ればなにかの冗談ではないかと思われるものもあったようです。その中では、かなり実用に即した秀作といえるでしょう。



Victorian inventions Victorian inventions


英国紳士の遊び心と、馬を愛する心が生んだ、こだわりの仕掛け杖。

珍しく楽しいアンティークアイテムとしてお手元におき、カンバセーション・ピースとしてみるのはいかがでしょううか。



■英国
■主素材:木、金属
■推定製造年代:1930年代
■サイズ:長さ約97cm グリップ幅約12.2cm 重量約407g
■こちらのお品物はアンティークです。新品にはない小傷や歪み等がございます。


*目盛りは180cmまでございます。
*アームに取り付けられていたと思われる水平器は失われています。
*アームの引き出し口がかなり小さめの為、爪先で行うと爪を痛める可能性がございます。細めの金物等を使用されることをおすすめいたします。
*正確な計測にはおすすめできません